MC：今日、世界各地で、スキンケア製造に関わる多くの企業が、これまでの処方薬の代替となる、天然素材を模索しています。それは、既存の処方薬やスキンケア製品では、肌の諸症状を100%回復させる事が難しく、同時に、消費者の間で、よりナチュラルな素材を模索する動きがあるからです。今回は、その中でも他に類を見ない、オーストラリア発祥の天然植物、Phyoxolinについてご紹介します。オーストラリアのサザンクロス大学、David Leach博士は、長きに渡り、このユニークな植物についての研究に携わってきました。Leach博士、この植物について、ご説明下さい。
Leach博士：Phyoxolinは、オーストラリア原産の天然植物で、西欧諸国において150年程前から知られていますが、オーストラリア原住民の間では、約1000年前より日常生活において広く使われていたので、非常に長い歴史を持った植物と言えます。私の研究所において、この植物に関する、非常に厳密で緻密な研究や各種試験を経て、Phyoxolinの最大の特徴とも言える、抗酸化活性と抗炎症活性、更にこの2つの活性の相乗効果によって引き出される効果を発見、スキンケアからメイクまでの様々なアプリケーションに適応する事もわかりました。
MC：それは素晴らしいですね。この植物のおいて、比類のない優れた効果の発見が、COX-1，COX-2 の阻害と伺っていますが。
Leach博士：COX‐1，COX‐2 の阻害そのものが、この植物においての唯一の特性とは言えませんが、確かに天然植物において、非常に特性のある物質である事、そしてスキンケア製品において欠かせない物質である事は間違いなく、私達としても、更に研究を進めていきたい物質のひとつです。
MC：今日インタビューをしているこの場所は、その特徴的な植物を栽培管理している農地で、近年オーストラリア政府がこの農地，植物に注目しているという事です。
Leach博士：はい、確かに政府が、この植物の本来の価値について、ポジティブな認識や関心を示している事は、非常に喜ばしく、この事が国内をはじめ、グローバル市場へと更なる展開への可能性が広がるチャンスとなるでしょう。この3年の間に、BAX社との共同作業で植物の由来，栽培，抽出，製造など抜本的な研究結果などを取りまとめています。
MC：素晴らしいですね。この壮大なプロジェクトは今まさにスタートしたところですね。
博士が長年に渡って研究してきたこの植物、化粧品を含む美容や治療分野においての多い可能性を秘めていますね。
Leach博士：ええ、その通りです。ただ相手は何百とも何千ともいえる部分から合成された天然植物です。より理解を深める為には、これからも更なる研究や諸試験が不可欠で、今後の研究によって、まだ私達が到達していない特性の発見や、未知の可能性に出会うかもしれませんね。
MC：このPhyoxolinというのは、この植物の抽出物の名前ですか？
Leach博士：その通りです。本来はセンチペダクンニンガミーという名前で典型的なキク科の植物です。そして広く歴史上で使われている名前で、現在は製品化に伴い、西欧諸国やアジア諸国においてPhyoxolinとして称されています。
MC：わかりました。この度のインタビューありがとうございました。
